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落書き/2

落書き/2_c0168955_652041.jpgアンコール・ワット遺跡には寛永9/1632年に同地を訪れた江戸初期の武士・肥前松浦藩士の森本右近太夫が筆と墨で残した落書きが見られる。当時、日本の商人や浪人達が多数東南アジアに住んでおり、こうした人々によってアンコール・ワットは「祇園精舎」の跡地であるという誤った情報が日本に伝わり、多くの人々が海を渡り祈りのために訪れた。アンコール・ワットはこの落書きが書かれた後に一旦忘れ去られ、1860年にフランス人学者のアンリ・ムーオにより再発見された。「父母の菩提のため、数千里の海上を渡り…」と記された森本右近太夫の記念の落書きの他、10数箇所の日本人の落書きが1960年代までは残っていた。一度ポル・ポト派の手によってペンキで塗り潰されていたが、現在では森本右近太夫の落書きはペンキの風化によって再び部分的ではあるが読めるようになっているという。2003年11月21日には右近太夫の15代目の子孫がこれに対面を‥‥ 続きを読む♂
by tomhana0901 | 2014-01-13 05:52
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